グレーゾーンぼっち ~ヒトリノ夜おすすめスポット~

ぼっちにとって一人でいる夜、特にこの時期は「寂しい!!」って思うことも少なくないのではないか。そこで自分が長年のぼっち生活を経て、そういう夜にはこういうところへ行くと心細さが緩和されると思ったスポットを上げ連ねていこうと思う。(長年という割に数は少なくて申し訳ない・・・)


ファミレス

地域にもよるだろうがファミレスには色んな人たちが集まる。家族連れはもちろんのこと、学生たちや近所のおばあさんおじいさんなど。雑多な人間がいる空間というのは割合居心地がいいもんで、大体の場合複数人でおしゃべりしているグループが多いのでノイズとしても心地よいと思う。
最近は店舗によってはコンセントやWifiを用意してくれているところもあるので、あまりに長時間居座るのはどうかと思うが、作業で使うのもおすすめだ。
もちろん飲食に関しては思い立ったらすぐ注文できるというメリットも大きい。

カフェまたは喫茶店

自分がここで言うカフェとは基本的にチェーン店のことを指す。もちろん個人経営でも素晴らしく、居心地の良いところは沢山あるだろうが、チェーン店であれば全国津々浦々どこへ行っても同じ環境が再現されているし、常連や顔なじみ的な高度なコミュニケーションが必要とされることも無いところもポイントだ。
チェーン店のカフェや喫茶店はファミレスと同じく、客層の幅の広さや営業時間の長さといった点で似ており、門戸が広いというありがたさがある。違いはやはり、カフェはファミレスより一人客が多く、もっと静かでゆったりとした時間を過ごしている人が多いという点だ。そういった意味でぼっちにとっては更に居心地度はアップするのではないか。

銭湯

銭湯に関しては普段行きつけていない人は抵抗があるかもしれないので、万人向けというわけではない。しかし慣れてしまえばコレは中々良いもので、体の疲れも取れるし、老若入り混じったレトロな環境は心も癒してくれる。たまに話しかけてくる人もいるが、基本的には皆さん適度な距離感で思い思いにくつろいでいる。
地域差や施設によっての違いを見つけるのも楽しいもので、富士山のペンキ絵を背に、大きな湯舟ひとつに皆が浸かる古典的スタイル、さまざまな種類の湯に浸かれる大きめのスーパー銭湯スタイル、サウナを主としてジックリ汗をかくスタイルなど、自分の目的によって行先を決めるの良いかもしれない。

喫煙所

ちょっと上までの3つとは毛色が違って申し訳ないが、もしあなたが喫煙者だったら喫煙所の良さはなんとなく分かってもらえるかもしれない。
コロナがまた増えてきているこの時期に、喫煙所なんてものは鬼ヶ島のように征伐されるべき場所なのかもしれないが、一時の休憩には存外悪くない場所なのだ。半世紀ほど昔には実に男の8割が嗜んでいたというタバコも、2020年現在では3割弱にまで無事?減少したらしく、少数派ともいえるべき存在だ。それを感じてか自分は喫煙所にいるおっさんたちに勝手にシンパシーを感じ、一体感を感じてしまう。
あなたもぜひ寒き夜の数分間を、あの窮屈な空間で様々な銘柄のたばこの臭いにまみれて過ごしてみてほしい。

コンビニ

おそらく紹介した中で一番身近な施設であろうコンビニ。どこにでもあってサッと行ける手軽さが何といっても魅力である。
個人的に立ち読みはマナーがとても良い行為とは言えないが、鬱屈した精神状態の時にはそれくらいは許してくれてもええんじゃないかという甘えを出してしまう。
正直やることといえば買い物と立ち読みくらいしか無いのだが、ちょっと立ち寄るのにはちょうど良いのでおススメだ。

古本屋

やることは上のコンビニと被っていて立ち読みだが、古本屋の場合はまだ”本を選ぶ”という名目があり、それもしやすい。種類と量もコンビニの比較にならないので滞在時間はだいぶ長くなりがちだ。
なぜただの本屋ではなく古本屋かというと、新刊をガッツリ立ち読むのは気が引けるという謎の罪悪感でしかない。どっちでも結果として店に不利益になるのは違いないので、読んだ本はなるべく買うように心がけたいところだ。
あとコレは個人的なフェチのような話になってしまうが、古本屋のあの何とも言えないにおいも割と落ち着くポイントのひとつだと思っている。


少ないながらも家にいると「自我が暴走してしまうっ・・・!」的な夜におすすめのスポットを紹介させてもらった。基本的にコミュニケーションを取らずに済み、落ち着ける空間を基準として選んだので、ゆるく人の存在を感じれる場所ばかりだと思う。
あと特定の目的をこなすことが明確な場所(ファミレスなら食べる、カフェならコーヒーを飲む、銭湯なら湯に浸かる、など)でもあるので、そういう意味でもあまり気を使うことなく入れるんじゃないかと思う。

最後に自分の好きなエレファントカシマシというバンドの一曲、”真冬のロマンチック”から一節。

「全部忘れちまった 全部すっとんじまった 
冬枯れ木枯らし こうなりゃみんなで昇天さ
もうこうなりゃみんなで昇天さ」