2021年、冬

2021年も年の瀬。約半年に一回という脅威のハイペースで更新している当ブログ。つくづく自分はアウトプットというのができない人間だなと思い知らされる。書くネタなんて何でもいいのに、こんなこと書いてもしゃーないってなる精神をどうにかしたい。今回はどういう風の吹き回しかというと、何となくWordpressのアプリが目に入ったから書いてみようという大変消極的な動機によるものである。あとは来年から環境が少し変わるので、なんとなく気分の切り替え的なものもほんのり込められている。ちゃんとしたネタとしては10月に行った福島旅行の手記的なものがあるので、それは書き終わり次第こちらにアップしたい。

2021年を振り返ってみると、淡々と進んだなという印象が強い。基本ダラダラと人生を不意にするのが得意ではあるが、今年は特に何も無かったというか、よく言えば滋味の溢れた年だったかもしれない。そんな何も無い中でも少し細かく思い返してみると、懐古主義というか、最早自分が生まれる前の時代になるが、そういう古いものに対する憧れは強まった期間だった。ここんところはつげ義春の好みそうな世界観というか、そういった物事はかなり好きで、「今何に一番ハマっていますか?」と聞かれれば、迷わず「つげ義春(の世界観)」と答えるだろう。ただ実を言うと彼の漫画作品は高校生ぐらいの頃に読んだ記憶があるというくらいで、中身はあまり覚えていない。じゃあなぜハマったのかというと、彼の文章による旅行記がキッカケだった。また福島の話なんかでも話題に出すと思うが、安宿旅に興味を持った繋がりで、Amazonで偶然見つけたつげさんの旅行記がとても魅力的に見え、買ってみたらコレが大当たりだった。秘湯ブームを作ったとも言われる彼による鄙びた温泉、鉱泉巡りの様は、自分のような懐古主義者にとってはたまらん要素が詰まっている。おおよそ観光客が求める華やかさや利便性など無い、むしろ対のような存在であるボロ古い宿なんかは、敬虔なクリスチャンにとってのイェルサレムみたいなもので、一度は訪れたいと心に誓うのである。

上の段落から間を開けてしまった為に、頭ン中がとっ散らかって何を書いていたかよく思い出せなくなってしまったので改行する。とにかく上記のように懐古主義と温泉好き、そこに加えて近年は歴史好き要素も加わってきている。まごう事なき完全ジジイだ。歴史の何が良いって聞かれると、個人的に一番の理由はその妄想の入る余地にある。大体の場合歴史は勝者が作るだとか、目立った活躍をした者や事象がメインで取り上げられるので、情報はどうしても断片的となり、完全ではない。だからその間を補完するように、民族風習についての考古学だとか遺伝子解析などの化学だとかで推察がなされる。自分はそういった知識も経験も無いので、その道のプロの見解を見聞するにすぎないが、それでも十分過ぎるほどに楽しい。歴史についてよくする妄想は、その頃の自分のような一庶民は何を思い、どのように生きていたのか、ということだ。もし自分のようなグータラ無気力人間がこの時代のこの場所にいたら、どう思うだろう、と。これに限らず歴史は妄想の宝石箱であり、もし暇を持て余しているならば是非自分の身近な地域の歴史からでも調べてみると、大変面白い発見があるかもしれない。

なんもまとまってないようわからん記事になってしまったが、とりあえず来年も健康で好きなことをなるべくやり尽くす1年にしたいと願う。皆さんも明日が人生最後の日だという意識で、悔いはあっても満足のいくような毎日を送って欲しい。今年もお世話になりました、来年もまたよろしくお願いいたします!